建設費は「氷山の一角」‐ 初期費用だけでなく将来の運用コストの検討も重要!
みなさん、建物のLCC(ライフサイクルコスト)という言葉をご存知でしょうか。
身近な話で置きかえると、自分の車を買って廃車にするまでに、どれ位の費用がかかるかというです。車を購入する時もいろいろ悩みますよね。購入時の大きなポイントは「デザイン」「安全性」、「燃費」などがあげられると思います。
1. タクシー業界でもハイブリッド車
近年タクシー業界において、ハイブリッド車が増えてきました。もちろんハイブリッド車はガソリン車に比べて、購入時の価格は高くなります。
一般車と比べ走行距離数も多く使用年限も長いその状況下で、利益を出し続けるあのシビアなタクシー業界において、それでもハイブリッド車が選択されるようになったのは、確たる根拠があるかでしょう。
2. 病院のLCC、建設費は全体の約20%
建物のライフサイクルの考え方もとてもよく似ています。「病院」という用途に限定すると、LCCの初期の段階での建設費は、約20%程と言われています。
後の80%は、水道・光熱、点検・保守、清掃などの運用維持管理、税金・保険、建物の解体処分となり、初期費用は「氷山の一角」と言われています。
みなさん、もうお気づきと思いますが、車の燃費の問題も車を乗る機会が少なければそれほど気にする必要はありません。事業を短期でとらえるか、長期でとらえるかです。
3. まとめ
生涯のLCCを小さくする、氷山全体の容積をコンパクトにするには、海面上の見えている部分と、水面下に隠れている大きな部分の両方を見据えることが大切です。