内視鏡部門をつくる際のPOINT-「3つの動線と機器のレイアウト」
「既存の健診センターに、新たに内視鏡部門をつくりたい」、今までは、健康診断に来てくださる利用者は、渡り廊下を渡って病院本体にある内視鏡室にて検査を受けていました。しかし数年前から健康診断利用者も急増し、移動する患者さんはもちろん案内するスタッフの負担が増えたため、改修計画が立案されました。
1. 内視鏡部門の3つの動線
内視鏡部門をつくる際のポイントは
① 患者動線
② スタッフ動線
③ 機器動線
①「患者動線」は、健診利用者の受付待合と廊下の配置から内視鏡部門へのアプローチほぼ決まります。また②「スタッフ」動線は、内視鏡部門全体のレイアウトの要になり、特に内視鏡を洗浄するための②「スタッフ動線」と①「患者動線」動線が交錯しないよう注意します。
2. 医療の流れを把握する
内視鏡洗浄の一連の流れは下記のようになります。
▪️ 使用済の内視鏡を洗浄コーナーへ運び入れる洗浄前の流れ
▪️ 一次洗浄後から洗浄消毒器へセットするまでの流れ、
▪️ 洗浄・消毒後に検査室の保管庫にセットするまでの流れ
③ 「機器動線」は、上記の内視鏡の洗浄から保管までの一連の流れにおいて、機器が汚染されないよう、各動線の交錯を極力避け、一元管理が可能なようレイアウトを工夫します。
3. まとめ
医療の流れを把握して動線を整理する、「優れた動線は、短く、交錯しない」
● 動線が短い → 動く人の負担が少なく、リスクも軽減される
● 交錯しない → 人やモノが効率的に安全に動ける